開発・製造事例

軸受けケースカバー(PBT+GF30)

製品名称 軸受けケースカバー

材質 PBT+GF30

サイズ Φ60 × t2.5

業界 自転車・バイク

工法 単色成形

備考  

当事例の特徴

こちらは自転車・バイク業界向けに製造した、サイズΦ60×t2.5mmの軸受けケースカバーの加工事例です。

材質にはガラス繊維を30%含有したPBT(ポリブチレンテレフタレート)を使用し、単色成形にて製造しております。本製品のような中央に穴のあるリング形状の部品では、通常のゲート設定をすると樹脂の合流部にウェルドラインが発生してしまいます。特にガラス繊維が入った結晶性樹脂の場合、ウェルド部にガラス繊維が縦に配向してしまい、平面度や真円度を悪化させる大きな要因となります。そこで当社では、中央の穴形状そのものをディスクゲート(円盤状のゲート)として活用し、樹脂を放射状に均一に流動させることでウェルドラインを一切発生させない金型構造を採用いたしました。

さらに本事例の最大の特徴は、当社独自の「金型内自動ゲートカット」技術を組み込んでいる点です。成形直後の樹脂がまだ柔らかい状態のまま、金型内で下からエジェクタで突き出し、360°の円盤状ディスクゲートをそのまま打ち抜いて(せん断して)カットする特殊な機構を構築しました。3プレート金型において、スプルー直下の同一線上でディスクゲートを型内で自動的に打ち抜くこの構造は、他社ではなかなか見られない当社ならではの画期的なアイデアです。

この技術により、成形後の切削加工やゲート仕上げといった後工程を省くことができ、大幅な工数削減とコストダウンに貢献しております。また、後工程でのゲート仕上げを懸念する必要がないため、ゲートサイズを大きく設定することが可能となりました。その結果、樹脂への圧力を抑えた低圧成形が実現し、製品に残留応力や歪みが残らず、非常に優れた真円度と高い平面度を持つ美しいリング形状を安定して成形できています。