開発・製造事例

電設用作業工具向けドリル筐体(グリップ)

製品名称 グリップ

材質 エラストマー+ナイロン

サイズ 300mm×150mm

業界 作業工具

工法 2色成形・異種素材融着

備考  

当事例の特徴

こちらは、電設用作業工具として使用される電動ツールの筐体(グリップ部分)の加工事例です。太い電線をカットする電動工具のグリップに使用され、本事例では筐体のベースとなるナイロン樹脂と、滑り止めとしてエラストマーを用いた2色成形(異種素材融着)を行っております。

一般的に、工具の筐体には、高い強度や耐久性、耐摩耗性が求められるため、主にナイロン系樹脂が採用されますが、最近では作業時のグリップ性やデザイン性を向上させるために、表面に柔らかい素材を付加するニーズが高まっています。しかし、ナイロン樹脂は結晶性が高く表面が滑らかであるため、他の樹脂と密着しにくい「難接着樹脂」として知られています。

従来は、ゴム部品を別途成形して接着剤で貼り合わせて加工していましたが、接着剤の選定が難しいうえに、長期間の使用による剥がれや、組み立て工数がかかる点が大きな課題となっていました。

また、難接着への対策として、素材の結合部にアンカー形状(穴や凹凸)を設けて物理的にエラストマーを入り込ませ、抜けにくくする手法がとられることもあります。しかし、この方法では素材同士が化学的に密着しているわけではないため、強い力が加わると隙間ができたり、最終的に抜けてしまったりするリスクが残ります。

そこで当社では、ナイロンに対しても強固に融着する特殊なエラストマーを選定し、2色成形によって一体化させる工法を採用いたしました。これにより、接着剤の塗布や部品の組み立てといった工程を削減しつつ、高い密着性で、作業をしていても剥がれにくい高品質なグリップを実現しています。

接着が難しいとされる樹脂同士の組み合わせにも対応できる場合がありますので、お気軽にご相談ください。