今回は成形品の加飾の一つである『レーザーマーキング』についてのご提案です。
インクでの印刷と比較して耐久性の高いレーザーマーキングはアルコール消毒の多い医療機器などで多く採用されていますが、レーザーマーキングは印刷の耐久性アップだけではなく、製品の意匠性向上において様々なメリットがございます。
【 3色成形を2色成形で表現可能!? 】
異なる二色の樹脂を用いて文字や記号を形成するキートップは、2色成形で表現できるのですが、さらにその表層に透明層を設けようとすると3色成形が必要になります。
ところが文字や記号に複数デザインが存在した際に「デザインごとに初期投資が発生してしまうため予算が足りなくなる…」デザイン変更で文字や記号の仕様変更が発生したことによる「金型の改造費が膨れ上がってしまう…」などのお悩みがあると思います。
そのような時は『ベース着色層+表層透明層』の二色成形後に、レーザー光が透過する透明層を通して、ベース着色層にレーザーマーキングで文字や記号を表現させる工法はいかがでしょうか。
成形品を同じ形状にしておけばレーザーマーキング時の加工用データを差し替えるだけで、無限にデザインが変えられます。
成形金型を共通化することによって、デザインごとの投資も不要となりますので、イニシャルコストの圧縮にも大きく貢献します。
また、量産品のデザイン変更時にも加工データを差し替えるだけで変更ができますので、金型改造などの費用と時間も発生せず、仕様変更に伴うロスも最小限に抑えることができます。
【 参考として/レーザーマーキングの特長 】
- 引っ掻きなど摩耗に強い
- 印刷版が不要でイニシャルコストが発生しない
- 仕様変更時にコストを最小限に抑えたデザイン変更が可能
- 印刷スクリーンやパッドサイズなどの制約を受けず、複数個所に印刷する 必要がない為コストダウンが可能
- インクなどの溶剤を使用しないため環境に優しい
- インクの乾燥工程がないため製品のリードタイムを短縮
大成プラスでは今回ご紹介したレーザーマーキングでの加飾だけではなく、インクジェット・シルク・パッド印刷と成形品の組み合わせで様々な加飾技術を提案させていただきます。
従来品とのコスト比較なども気軽にお問合せください。
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