2色成形

2色成形における材料の相性・密着性とは

2021.08.26

2色成形では、2種類の材料を組み合わせて製品を作ります。硬さや色が異なるものや、まったく別の材質のものなど、材料の組み合わせ次第では一般的な射出成型では作ることができない機能やデザインを加えられるでしょう。また、人為的な組み立ての手間を省くことで、時間と費用を節約でき、接着剤を使用しないことで環境への配慮が可能になります。

そんな2色成形において、気をつけなければならない「材料同士の相性・密着性」について、本記事でまとめました。

材料同士の相性・密着性

異なる2種類の材料を使いますので、材料同士の相性・密着性には十分に注意する必要があります。もし、2色成形をしても、軽い力で押すだけで分離してしまう、なんてことになりましたら製品として成り立ちません。

基本的に、2色成形では分子レベルでおこなわれる化学的な結合が用いられます。分子同士が不規則に絡み合ったまま固まる「非結晶化樹脂」同士であれば結合しますが、分子が規則的に並んだ結晶部分のある「結晶化樹脂」は、結晶化樹脂同士や「非結晶化樹脂」とは密着性が無く、簡単に分離してしまいます(例外として、PP(ポリプロピレン)同士は密着します)。

結晶化樹脂の例

PA(ポリアミド)・PE(ポリエチレン)・PP(ポリプロピレン)・POM(ポリアセタール、ポリオキシメチレン)・PET(ポリエチレンテレフタレート)など

非結晶樹脂の例

PC(ポリカーボネート)・PVC(ポリ塩化ビニル)・PS(ポリスチレン)・PMMA(ポリメチルメタクリレート)・ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)など

また、2種類の材料の溶融温度に大きな差がある場合、溶融温度の低いものを2次材料にする必要があるのも気をつけなければいけない点です。

材料の添加剤やフィラー、表面処理などの影響で化学的な相互作用が働かない場合もありますので、お問い合わせよりお気軽にご相談ください。

密着しない材料同士の場合の対策は?

製品によりますが、フックや溝、杭、アンカー、アンダーカットなどを用いて接触面積を増やし形状的に密着させたり、1次材料の周りを2次材料で包んだりするなど、いくつかの方法があります。こちらは化学的な結合ではなく、機械的な結合になります。

結合できるかどうかは、パーツや金型の設計、材料の種類、成形工程の組み合わせによって決まります。
大成プラスでは、長年に渡る2色成形の実績を活かし、ニーズに合わせた最良のご提案をさせて頂きます。ぜひお気軽にご相談ください。

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